外志男のCG作品
一部額装したものを準備中です。
遊鯉紅葉図
今を盛りに燃える豪華な紅葉。これを芝居小屋の屋根に見立てれば、思う存分客を待たせた上で、悠然と姿を現した千両役者が、鯉です。
もはや楓の幹も枝も描く必要はないと言わんばかり。常識では馴染まないはずの「青」まで使って、全力で描いた紅葉に、圧倒されます。水面の下の葉を青で描き、色彩による遠近感を演出しています。
空いたわずかな水面を鯉が埋めれば、作者の思いは満たされました。
鑑賞する側として、めくるめく秋の色彩に酔ってみるのも、また一興ではないでしょうか。
黒猫タロ
朝市でしょうか、鮮やかな干物店の店頭です。イカやカレイが、一つずつ全て違う配色で、鮮やかに描かれています。しかし、いたずら好きな主役は、ごくシンプルな描き方です。控えめに隅に登場させ、手を掛けていないにも関わらず、最も目を引く。
それが、作者のいたずらかもしれません。原題は「美味しそう」です。
源氏物語絵巻
外志男が、晩年に精力的に取り組んだCGアートの作品群です。
12世紀の宮廷画家に対し、「自分なら、この色にする」と主張した蒔絵師の挑戦です。
原典を所蔵する五島美術館・徳川美術館からはご了承を頂きました。
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