鑑賞室2へ ようこそ

外志男の作品を、さらに深くお楽しみください。

水流群鶴図

五羽の鶴が全て動きのある異なるポーズで、背景にも水の動きがあります。
「動」と「動」を重ねた斬新な構図で、外志男が特に気に入っていたCG作品です。

鶴は、古くから屏風絵の画材にされ、一般には上品な立ち姿が描かれます。
しかし、外志男の鶴は、ダイナミックです。
鶴たちには、生命の躍動と輝きを与えるのが正しいと、外志男は考えたのです。

外志男の性格を考えると、この構図に奥の深さがあると思います。
「動」と「動」を組み合わせながら、全体で描いたのは、仙境の「静謐」です。
命と自然のたゆまぬ動きが重なると、それは静けさに収斂していくのです。

意識が薄れていく外志男のベッドサイドに、いろいろな作品を置きました。
この作品が、最期になりました。

創世譜


日展初入選となった蒔絵パネルの作品です。畳1枚より大きいです。1988年、外志男51歳でした。日展を一つの目標としていたので、ありったけの精魂を込めた作品と言えます。

「初めに神、天地を作り給へり(創世記第1章)」。それは、どんな「天地」だったのか。外志男の解釈がこの作品なのでしょう。

高密度の黒い太陽が、不安定な軌道を刻みます。あらゆる元素が、出会いと別離を繰り返し、地殻が生まれようとしています。創世「譜」としたのは、混沌にも秩序とリズムがあるという、信念でしょう。

幾何学模様の組み合わせと、螺鈿・卵殻・平文を駆使する外志男のスタイルは、既にこの時、到達点にあります。

山海の幸

謎の多い作品です。70センチと50センチの、二枚組蒔絵角盆です。


まず皿の縁からご覧ください。螺鈿と平文が交互に3列に並び、贅沢で煌びやかです。
その内側に、底知れぬ漆黒の空間があります。ところが、そこに描かれているのは、富士や鶴ではありません。ハクサイやニンジン、カレイにエビなど、卑近なものばかり。(鑑賞室1に原画があります)
まるで、オペラのステージに野良着で立っているようです。
なぜ、バランスの悪そうな画材を、外志男は選んだのでしょうか。

どちらも「正七角形」です。360度が割り切れない、不安定な形です。
なぜ、わざわざ、極めて面倒な作りにくい形を、外志男は選んだのでしょうか。

四季が巡り、自然の恵みが手に入るのも、解明できない奇跡の積み重ねです。
「当たり前と思わず、考えてみよう」と提案しているかのようです。
なぜ、手前に立つと、問答無用の安定感があるのでしょうか。

さまよえる真実


外志男の、問題作です。
これまでの作品とは味わいが全く違うので驚かれることでしょう。

これはCG作品ですが、同タイトルの、畳より大きな蒔絵パネル作品もあります。
手前に立つと、微妙な「居心地の悪さ」を感じます。

画面の中央に、全てを見通すような「目」を配置し、涙まで描いて鑑賞者を圧迫します。
マグリットやエルンストに通ずる描き方で、外志男は問いかけます。
「あなたの真実はどこにありますか」と。

カトレア


外志男が好んで描いた花です。元気をもらえる作品です。

蒔絵の図柄としては、梅、桜、菊が定番ですが、外志男はこうした花を商売以外では、ほとんど描きませんでした。その一方、カトレアやコチョウランなど、ランが好きでした。
このCGアートは、オンシジュームとの、2種類のランの競演です。

柔らかで繊細なカトレアの花弁は、存在そのものが、現実と夢幻の狭間にあるようです。外志男はそこに、他の花に無い「美」を感じたのかもしれません。

オンシジュームは、黄色いドレスを着た踊り子のようなかわいらしい花です。まるで女王を囲んで踊っているかのようです。

鑑賞室1へどうぞ。

他にも作品があります。

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